FalconのWest Folderエンジンを核に作られた、モジュラーにインスパイアされた表情豊かな100のサウンド。ベース、キー、プラック、ベル、パーカッション、テクスチャーを、演奏可能なシーケンスとともに収録。
イントロダクション
70年代のウェストコースト・シンセシスにインスピレーションを得たWest Foldは、コンプレックス・オシレーターならではの豊かな倍音と予測不能な変化をモダンに解釈したエクスパンションです。FalconのWest Folderエンジンを中心に構築され、そのウェーブフォルダー、内蔵のAM・FMモジュレーション、ローパスゲートを存分に活用しています。そこから生まれるのは、この愛されてきたシンセシス手法を特徴づける、荒々しくウッディな響きと弾むようなダイナミクスをとらえた独自のサウンドです。
West Foldには、モジュラーにインスパイアされた表情豊かな100のサウンドを収録。深いベースや反応の良いキーから、鋭いプラック、ベル、パーカッション、変化し続けるテクスチャーまで、基本となるサウンドタイプを網羅しています。ほとんどのプリセットにはワンタッチでオン/オフできるシーケンスが内蔵され、専用のマクロでフォールドの深さ、モジュレーション、ゲートの挙動をリアルタイムに調整できるため、直感的で音楽的な演奏が可能です。
ドライブ感のあるエレクトロニック・トラックの制作でも、楽曲に重ねるユニークで動きのある音色探しでも、West Foldは個性豊かなサウンドを幅広く提供します。Falconでは各プリセットの中身を探り、エディットし、自在に作り変えることができます。
Falcon専用
West Foldは、Falconの持つ高度で先進的なシンセ機能とソフトウェアアーキテクチャーの柔軟性を活かした専用拡張ライブラリーで、直観操作のマクロコントロールによる迷いのない操作、演奏と表現が可能です。
MIDI、OSC、ホストオートメーションやLuaスクリプトを通じてサウンドを操作し、豊富に用意されたFalconのオシレーター、エフェクト、モジュレーターやイベントプロセッサーの駆使による、音色そのものの変容や改造も自由自在です。
Falconの多様性と優れた音質は、このコレクションでも享受できます。さまざまなシンセシスやサウンドデザイン技術、エフェクトやモジュレーターが随所に活用され、それを自分のものにできます。サウンドはすべて迅速にプレビュー、編集、レイヤー、演奏可能で、Falconのセミモジュラーアーキテクチャーと豊富なコンポーネントライブラリーによって、ほぼ無限のバリエーションが発想次第で、いくらでも生み出す事が可能です。
INFO ページ
インフォタブは、選択されたプログラムの概要を表示します。プログラムで設定されているマクロコントロールの操作もここでおこないます。また、(i) ボタンのクリックで、カスタムテキストや画像を表示します。
- 1 マクロ
4つのカラーノブはプリセットのマクロ1〜4で、その名前がラベルになるため、ラベルと機能はプリセットごとに変わります。よく使われるラベルはCOLOR(West Folderオシレーターの音色)、GATE(ローパスゲートやエンベロープの開閉の仕方)、そしてSPACE、REVERB、DELAY、ECHO(エフェクトへのセンド量)です。Buchlassicでは次のとおりです。
- RESONANCE — ローパスゲートのフィルターのレゾナンス。
- VARIGATE — ノートごとにローパスゲートの開き具合がランダムに変化する量。SEQUENCEがオンのときは、ゲートのディケイを伸び縮みさせるゆっくりしたLFOのデプスも設定します。
- COLOR — West Folderオシレーターのフォールドの次数(オーダー)で、倍音の色合いが変わります。
- FEEDBACK — ディレイのフィードバック、つまりリピートの長さ。
モジュレーションホイールではフィルターのカットオフが変化します。マクロはMIDI、OSC、ホストオートメーション、Luaスクリプトから操作できます。
- 2 SEQUENCE
プリセットに内蔵されたシーケンスのオン/オフを切り替えます。オンのときはLEDが点灯します。オンでは押さえた鍵盤からプリセットのアルペジオやステップパターンが演奏され、多くの場合LFOやランダムモジュレーションなどの動きも加わります。オフでは素の音色を演奏できます。設定はプリセットごとに保存されており、Buchlassicはオフの状態で読み込まれ、オンにすると押さえたノートから16ステップのアルペジオが演奏されます。
一部のプリセットではボタンの働きが異なります。
- ステップモジュレーション — Fourth of July、Modulo Grit、Carrier Modulator、Helios、Wandering Voltageでは、ノートのシーケンスではなくステップ状のモジュレーションパターンを切り替えます(Fourth of JulyとModulo GritではSMOOTH SEQでステップを滑らかにできます)。
- サステイン — FXプリセットのAudiorate Machine、Electric Burst、Noise Sweep、Ratio Cycle、Voltage Fallerでは、減衰する代わりに鍵盤を押さえている間音が持続します。FM ErrorではLFOが動き出します。
- ドラムキット — Ebmodular、Harmonic Beat、Hybrid Elektro、Rezstep、Technoidでは、オンのときはシーケンサーがキットを演奏し、オフにすると鍵盤のどのオクターブからでもキットを自分で演奏できます。
- 3 出力メーター
2列のLEDが、演奏に合わせてプログラムの左右の出力レベルを表示します。
- 4 プリセットとカテゴリー
下部のストリップには、MODEL WF-01 - WESTFOLDに続いてプリセット名(BUCHLASSIC)が、右端にはカテゴリー(BASS)が表示されます。カテゴリーはプリセット一覧のフォルダーに対応しています。パッチケーブルの配置を含むパネルのアートワークはカテゴリーごとに変わります。
マクロ
FalconのFactory Contentと同様、West Foldのプログラムにもマクロが割り当てられており、各プログラムの主要なパラメーターにすばやくアクセスできます。さらにFalconの Script 機能で作られた専用のフロントパネルを備え、4つのカラーノブがプログラムのマクロ1〜4を、SEQUENCE ボタンがマクロ5を操作します。これらのパラメーターはMIDI、OSC、ホストオートメーション、Luaスクリプトからコントロールでき、自由なカスタマイズや表現力豊かな演奏に役立ちます。
パネル以外では、100プリセット中99のプリセットでモジュレーションホイールが割り当てられており(多くはフィルターのカットオフ)、ほとんどのプリセットでピッチベンドの幅は±2半音です。また多くのプリセットでベロシティも音色に影響し、主にローパスゲートの開き具合を変化させます。
マクロに関する詳細はFalconのソフトウェアマニュアルをご覧ください。
プログラム情報
パネル上のScriptボタンでFalconのマクロ表示に切替え、その右上の(i)ボタンで、プログラムに関する情報を表示します。 多くのファクトリープリセットにはプログラムの解説や演奏時のヒントなど(英文)が含まれています。例えば、オルガンの音色で、モジュレーションホイールにレスリースピーカーのロータースピードコントロールが割当てられている場合、ここに記載されます。また、ご自身のメモなどをここに加えることも可能です。
EDIT ページ
マクロ以外のパラメーターの操作やマクロの細かな設定を行う場合、EDIT タブを表示します。Falcon の音色プリセットは固定された階層で構成されます。最上層部はプログラム(Program)で、プログラムは 1 つ以上のレイヤー(Layer)、レイヤーは 1 つ以上のキーグループ(Keygroup)、キーグループは 1 つ以上のオシレーター(Oscillator)で構成されます。オーディオエフェクト、MIDI エフェクト、モジュレーターはどの階層にも加えることができます。
- 1 プログラムエディター
パッチの最上層。音色全体に関するパラメーターを操作。音量、パン、発音数、オクターブやトランスポーズを設定し、音色全体を仕上げるオーディオやMIDIエフェクトもここに追加。
- 2 レイヤーエディター
キーグループをグループ化して編集。プログラムと同じエフェクト/モジュレーションスロットに加え、ベロシティカーブ、ポリモード、ユニゾンなどを設定可能。これらはそのレイヤーに含まれるキーグループにのみ適用される。プログラムに複数のレイヤーがある場合、LAYER(S) ヘッダーの右横に編集対象のレイヤー名が表示され、複数のレイヤーを選択すると共通のパラメーターのみを一括設定でき、この表示はレイヤー名のかわりに MULTIPLE SELECTION になる。
- 3 キーグループエディター
パッチの最下層。オシレーターを保持し、トリガーモードなどオシレーターボイスに関する設定を定義。ここで追加されたエフェクトはボイス毎に動作するため、分離に優れた結果が得られる反面、上位の階層よりCPUを消費する。レイヤーに複数のキーグループがある場合、KEYGROUP(S) ヘッダーの右横に編集対象のキーグループ名が表示され、複数のキーグループを選択すると共通のパラメーターのみを一括設定でき、この表示は MULTIPLE SELECTION になる。
マッピング、オシレーター、モジュレーションの各エディターについては、Falcon のソフトウェアマニュアルの階層とEDITをご参照ください。
プリセット一覧
8つのカテゴリーに分類された100のプリセットを収録しています。読み込んだプリセットのカテゴリーはパネル右下に表示されます。
01 — Bass
13- Buchlassic
- Ciani Seq
- Click FM
- CV Pursuit
- Disco Bolinas
- Fourth of July
- Harsh Slap
- Modulo Grit
- Not a Moog
- Powerbass
- Pseudacid
- West Reese
- Whaler
02 — Bells
14- Alternating Current
- Bell Coast
- Bouncing Bell
- Drive Gate
- Felt Mute
- Ghost in the Bell
- Imsladris
- Moping
- Noice
- Padded Tones
- Probabellity
- Rotary Cell
- Sunny Sunday
- Vibrating Quartz
03 — Complex
14- Dubstage
- Feedback Resonators
- Formata
- Ground Zero
- Mixolydia
- Nasapunk
- Oak Woodland
- Pacific Ghosts
- Parallel Lines
- Reflection
- Resonant Bodies
- Silver Garden
- Slow Circuit
- Stereone
04 — Drums & Percs
14- Bleeps & Tones
- Cowbelt
- Ebmodular
- Harmonic Beat
- Hybrid Elektro
- Mispatch Kick
- Rando Bongo
- Rezstep
- Shady Congas
- Steam Hats
- Technoid
- Timpani
- West Block
- Zaps & Toms
05 — FX
10- Audiorate Machine
- Bleep Bleep
- Carrier Modulator
- Electric Burst
- FM Error
- Noise Sweep
- Ratio Cycle
- Subnautica
- Too Many Pings
- Voltage Faller
06 — Keys
10- Clair de Lune
- Funky Clav
- Harpsy
- Ivory Mist
- Mellochoir
- Old Circuit
- Playtime
- Rusty Organ
- String Machine
- West Stage
07 — Lead
14- Apogee
- Boardcast
- Easel Peasel
- Helios
- Horn of Beauty
- Orbital Ping
- Phat Juice
- Power Rock
- Rebound
- Simple Flute
- Slipstream
- Talking Fold
- Velvet Sine
- Wandering Voltage
08 — Pluck
11- Blobble
- Buzzing Bud
- Dog Chariot
- Drive Pizz
- Droplet
- Flango Ping
- Harpanet
- Metallic Stacc
- Plectrum
- Pop Scorn
- Simpluck
クレジット・謝辞
サウンドデザイン — Alix Labbé
GUI・グラフィックス — Nathaniel Reeves
ドキュメント — Nathaniel Reeves · Kai Tomita
開発チーム