階層

FALCONは直感操作と深層までエディットに集中できるよう、各コンポーネントの階層化がなされた設計と構造に仕上げています。

階層またはモジュールの種類をクリックすると詳細を表示します。

    .uvim
    .uvim
    .uvip
    .uvip
    .uvip
マルチ(.uvim)パートとマスター階層を含むすべて
プログラム(.uvip)プログラムとその下位の階層

マルチ 各インスタンスに1つ

Falconのインスタンス全体です。すべてのパートに加え、マスター階層(マスターエフェクト、各パートのセンドを受けるマスターAUXバス、マスターのモジュレーターとイベントプロセッサー)を保有します。ツリーやメニューでは、この階層はMasterノードとして表示されます。マルチを保存すると、各パートのプログラムを含むすべてが保存されます。

保存先 .uvim 参照 PARTS · MIXER

パート 1つ以上

マルチの中で1つのプログラムを演奏するスロットです。MIDIインプット、オーディオアウトプット、ボリューム、パン、トランスポーズに加え、プログラムとは別に独自のエフェクト、モジュレーター、イベントプロセッサーを保有します。パートの設定はプログラムではなくマルチに保存されます。

保存先 .uvim 参照 PARTS · LIST

プログラム 各パートに1つ

プリセットとして読み込み・保存する音色そのものです。プログラム全体の設定(オクターブ、発音数、ストリーミング)、すべてのレイヤーが通過するエフェクト、プログラムのモジュレーターとイベントプロセッサー、そしてこの階層にのみ存在するマッパーを保有します。プログラム独自のAUXバス(プログラムAUXエフェクト)は、そのレイヤーとキーグループのセンドを受けます。

保存先 .uvip + .uvim 参照 PROGRAM · MAPPERS · AUXエフェクト

レイヤー 1つ以上

キーグループをまとめ、その演奏方法を決めます:プレイモード(ポリ/モノ)、ポルタメント、ユニゾンボイス、ベロシティカーブ。エフェクト、モジュレーター、イベントプロセッサーはこのレイヤーのキーグループにのみ作用します。イベントプロセッサーを追加できる最下層です。

保存先 .uvip + .uvim 参照 レイヤー · TREE

キーグループ 1つ以上

パッチの最下層です。キーとベロシティの範囲(マッピングエディターで編集)、トリガーされるオシレーター、トリガー設定を保有します。ここのエフェクトはボイスごとに動作するため、その分CPUを消費します。キーグループにはイベントプロセッサーを追加できません。

保存先 .uvip + .uvim 参照 KEYGROUP · MAPPING

エフェクト マルチ

この階層とその下位すべての信号を処理するオーディオエフェクトです。並んでいる順(左から右)に信号が流れます。

この階層では: マスターのインサートエフェクトと、各パートのセンドを受けるマスターAUXエフェクト。

参照 EFFECTS · エフェクト

モジュレーター マルチ

エンベロープ、LFO、マクロなどのモジュレーションソースです。この階層とその下位のパラメーターの値を変化させますが、オーディオやMIDIを通すことはありません。

参照 MODS · モジュレーター

イベント マルチ

MIDIイベントプロセッサーです。アルペジエーター、マイクロチューナー、スクリプトプロセッサーなどが、下位の階層に届く前のMIDIを加工します。

この階層では: 最初にノートを受け取るのがマスターのイベントプロセッサーです。

参照 EVENTS · イベントプロセッサー

エフェクト パート

この階層とその下位すべての信号を処理するオーディオエフェクトです。並んでいる順(左から右)に信号が流れます。

参照 EFFECTS · エフェクト

モジュレーター パート

エンベロープ、LFO、マクロなどのモジュレーションソースです。この階層とその下位のパラメーターの値を変化させますが、オーディオやMIDIを通すことはありません。

参照 MODS · モジュレーター

イベント パート

MIDIイベントプロセッサーです。アルペジエーター、マイクロチューナー、スクリプトプロセッサーなどが、下位の階層に届く前のMIDIを加工します。

参照 EVENTS · イベントプロセッサー

エフェクト プログラム

この階層とその下位すべての信号を処理するオーディオエフェクトです。並んでいる順(左から右)に信号が流れます。

参照 EFFECTS · エフェクト

モジュレーター プログラム

エンベロープ、LFO、マクロなどのモジュレーションソースです。この階層とその下位のパラメーターの値を変化させますが、オーディオやMIDIを通すことはありません。

この階層では: この階層に置いたエンベロープも、キーグループのパラメーターに割り当てればノートごとにリトリガーされます。レイヤーやプログラムのパラメーターに割り当てた場合はリトリガーされません。

参照 MODS · モジュレーター

イベント プログラム

MIDIイベントプロセッサーです。アルペジエーター、マイクロチューナー、スクリプトプロセッサーなどが、下位の階層に届く前のMIDIを加工します。

参照 EVENTS · イベントプロセッサー

マッパー プログラム

モジュレーションマッパーは、モジュレーションソースとパラメーターの間に介在し、ソースの値をマッパーのシェイプに従って変換します。プログラム階層にのみ存在します。

参照 MAPPERS · MODULATION

エフェクト レイヤー

この階層とその下位すべての信号を処理するオーディオエフェクトです。並んでいる順(左から右)に信号が流れます。

参照 EFFECTS · エフェクト

モジュレーター レイヤー

エンベロープ、LFO、マクロなどのモジュレーションソースです。この階層とその下位のパラメーターの値を変化させますが、オーディオやMIDIを通すことはありません。

この階層では: この階層に置いたエンベロープも、キーグループのパラメーターに割り当てればノートごとにリトリガーされます。レイヤーやプログラムのパラメーターに割り当てた場合はリトリガーされません。

参照 MODS · モジュレーター

イベント レイヤー

MIDIイベントプロセッサーです。アルペジエーター、マイクロチューナー、スクリプトプロセッサーなどが、下位の階層に届く前のMIDIを加工します。

この階層では: ここに追加したアルペジエーターは、このレイヤーのキーグループにのみ作用します。

参照 EVENTS · イベントプロセッサー

エフェクト キーグループ

この階層とその下位すべての信号を処理するオーディオエフェクトです。並んでいる順(左から右)に信号が流れます。

この階層では: ボイスごとに動作します。音の分離に優れる反面、上位の階層よりCPUを消費します。

参照 EFFECTS · エフェクト

モジュレーター キーグループ

エンベロープ、LFO、マクロなどのモジュレーションソースです。この階層とその下位のパラメーターの値を変化させますが、オーディオやMIDIを通すことはありません。

この階層では: この階層のパラメーターはボイスごとにモジュレーションされるため、割り当てたエンベロープはノートごとにリトリガーされます。

参照 MODS · モジュレーター

オシレーター キーグループ

ベースとなる音を生成します。サンプリングとシンセシスの2種類があり、1つのキーグループに複数のオシレーターを自由に重ねられます。

参照 OSCILLATOR · オシレーター

ステップ 1 / 10 マルチ · MIDI

MIDIノートがマルチに入力され、最初にマスターのイベントプロセッサーを通過します。

ステップ 2 / 10 パート · MIDI

MIDIインプットがノートのポートとチャンネルに一致するパートがノートを受け取り、パートのイベントプロセッサーで処理します。

ステップ 3 / 10 プログラム · MIDI

ノートはプログラムのイベントプロセッサーに渡されます。

ステップ 4 / 10 レイヤー · MIDI

各レイヤーが自身のイベントプロセッサーでノートを処理します。MIDIを加工できるのはこの階層までです。

ステップ 5 / 10 キーグループ · MIDI

キーとベロシティの範囲にノートが含まれるキーグループがボイスを発音し、そのパラメーターをモジュレーションするエンベロープがリトリガーされます。

ステップ 6 / 10 キーグループ · オーディオ

キーグループのオシレーターがオーディオを生成し、キーグループのエフェクトがボイスごとに処理します。

ステップ 7 / 10 レイヤー · オーディオ

オーディオは階層を上っていきます:レイヤーのエフェクト…

ステップ 8 / 10 プログラム · オーディオ

…プログラムのエフェクト…

ステップ 9 / 10 パート · オーディオ

…パートのエフェクトを通り、パートのオーディオアウトプットへ…

ステップ 10 / 10 マルチ · オーディオ

…そしてマスターエフェクトを通ってFalconの出力へ。モジュレーターはどの段階でもパラメーターに作用しますが、オーディオやMIDIの経路には含まれません。

例えば、マルチ(multi)に次の2つのパートを含めるとします(下図参照)。1つ目はシンプルなプログラムを演奏します:1つのレイヤーに1つのキーグループがあり、その唯一のオシレーターはPluckで、プログラムに追加したスペクトラムアナライザーを通ります。2つ目はUVI Augmented Pianoの「Brush Stack Dark」を演奏します:サステイン、リリース、ペダルリリースの複数のレイヤーがあり、それぞれにノートごとに1つのサンプルを持つ多数のキーグループが含まれます。プログラムにはスクリプトプロセッサー、エンベロープとLFOがあり、コンボルバーとEQからディレイ、リバーブに至るプログラムのエフェクトチェーンを通ります。

1つのレイヤー、1つのキーグループとPluckオシレーターで構成され、スペクトラムアナライザーを通るプログラム

1つの「Pluck」オシレーターに、スペクトラムアナライザーをプログラム階層に追加した状態

  • 1
    1つのレイヤー、1つのキーグループ

    LISTビューにプログラムの構成が表示されます:鍵盤全体をカバーする1つのキーグループを持つ、1つのレイヤー。これ以上小さなプログラムはありません。

  • 2
    プログラムのエフェクト

    プログラムに追加したSpectrum Analyzer。プログラムが発音するすべての音が通過するため、押さえているノートの倍音が表示されます。

  • 3
    レイヤーとキーグループ

    ここではLAYER(S)とKEYGROUP(S)セクションを折りたたんでいます。どちらも1つだけなので、他に選択するものはありません。

  • 4
    Pluckオシレーター

    キーグループの唯一のオシレーター。Pluckは弦のシンセシスをおこなうオシレーターで、短いエキサイテーション(ピッチのあるオシレーター、ノイズ、サンプル)をフィルター付きのディレイラインに送ります。オシレーター > Pluckを参照してください。

UVI Augmented Piano「Brush Stack Dark」のLISTビューとEDITビュー

多数のキーグループで形成された、UVI Augmented Piano「Brush Stack Dark」の数多いレイヤーの1つ

  • 1
    レイヤー

    各行が1つのレイヤーで、それぞれにミュート、ソロ、ボリュームがあります:サステイン、リリース、ペダルリリースのレイヤーが、それぞれ複数用意されています。

  • 2
    キーグループ

    選択したレイヤーのキーグループ。サンプリングされたノートごとに1つずつあり、それぞれにルートキー、キーとベロシティの範囲が設定されています。

  • 3
    プログラムのエフェクト

    すべてのレイヤーがこのチェーンを通過します:コンボルバー、EQ、クリッパー、コーラス、フェイザー、ディレイ、リバーブの順に、左から右へ処理されます。

  • 4
    プログラムのイベントプロセッサー

    Script Processorが、レイヤーに届く前の入力ノートを処理します。

  • 5
    プログラムのモジュレーター

    サステイン、高域、リリース、共鳴音のエンベロープ、フィルターエンベロープ、ビブラートとトレモロのLFO。

  • 6
    マッパー

    モジュレーションマッパー。プログラム階層にのみ存在します。

  • 7
    レイヤー

    選択したレイヤーSustain Royer:プレイモード、グライド、ユニゾン、ベロシティカーブと、独自のエフェクト、イベント、モジュレーター(ここではGainエフェクトが1つ)。

  • 8
    キーグループ

    MULTIPLE SELECTION:レイヤーのすべてのキーグループが選択されているため、編集はすべてのキーグループに一括で適用されます。

  • 9
    マッピング

    選択したキーグループが鍵盤上に並んで表示されます。ノートごとに1列です。

操作はとてもシンプルです。Falconを起動し、音色またはループを読み込めば、その構造や挙動を気にすることなくすぐに演奏ができます。その一方で、全く何もないところからのサウンドデザインをしたいという欲求を満たすことも可能です。数百のオシレーター、無数のモジュレーションソースで構成されたオリジナルのマルチレイヤープログラムの創作も、複数の音色とループで構成されたマルチパートの音源の構築も自由で、Falcon内でミキシングとエフェクト処理も自在におこなえます。

Falconに含まれる音色やサードパーティを含む数多く用意されている市販のライブラリーは、どれも洗練されたプログラミングによって、ほとんどエディットをする必要はありません。しかしながら、Falconはこれらの音色の細部に入り込み、ご自身のテイストの趣くまま、さらなる調整も可能です。

コンポーネント

Falconの基礎的なコンポーネントは、オシレーター、エフェクト、イベントプロセッサー、モジュレーターです。これらのコンポーネントは次のセクションで解説します。これらの要素を組み合わせることで、無限に近いバリエーションのサウンドとインストゥルメントを生み出すことが可能です。

OSCILLATORS - オシレーター

オシレーターはサウンドの源となるモジュールです。各キーグループに1つ以上配置でき、オーディオサンプルを再生するサンプリング(sampling)と、サンプルを使わずに音を生成するシンセシス(synthesis)の2種類があります。各種オシレーターの詳細については、オシレーターの項目に記載しています。

EFFECTS - エフェクト

エフェクトはオーディオ信号を加工します。フィルター、ディレイ、リバーブからスペクトラムアナライザーなどの解析ツールまで揃い、キーグループからマスター出力まで、すべての階層に追加できます。エフェクトチェーン全体をMulti FXプリセットとして保存・リコールすることも可能です。エフェクトの利用方法は操作画面 > EFFECTS、各種エフェクトの詳細はエフェクトの項目に記載しています。

MODULATORS - モジュレーター

モジュレーターはコントロールパラメーターの値を変化させる信号を生成します。オーディオやMIDI信号を直接扱うことはありません。インターナルソース(エンベロープ、LFO、マクロ)はFalcon内部の信号で、エンベロープとLFOはマスターからキーグループまで、すべての階層に作成できます。エクスターナルソースにはMIDIメッセージやホストオートメーションがあります。モジュレーションの利用方法は操作画面 > MODULATION、各種モジュレーションの詳細はモジュレーターの項目に記載しています。

EVENT PROCESSORS - イベントプロセッサー

イベントプロセッサーは、オシレーターに届く前のMIDIを加工・生成します。アルペジエーターやマイクロチューナーから、LuaでFalconを拡張するスクリプトプロセッサーまで揃っています。マスターからレイヤーまでの各階層に追加でき、キーグループには追加できません。イベントプロセッサーの利用方法は操作画面 > EVENTS、各種イベントプロセッサーの詳細はイベントプロセッサーの項目に記載しています。